
2. SH7710 ご使用時のソフトウェア仕様
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(3) 低消費電力状態 (スリープ、ソフトウェアスタンバイ、モジュールスタンバイ)
SH7710には、低消費電力状態としてスリープ状態、ソフトウェアスタンバイ状態、モジュー
ルスタンバイ状態があります。スリープ状態、ソフトウェアスタンバイ状態、モジュールス
タンバイ状態は、SLEEP命令の実行により状態を切り替えます。E10A-USBエミュレータ使
用時は、スリープ状態のみは通常の解除要因の他に、[Stop]ボタンによっても状態が解除さ
れ、ブレークします。
【留意事項】
スリープ状態中に、メモリ参照や変更をしないでください。
(4) リセット信号
SH7710のRESET信号は、GOボタンおよびSTEP系ボタンをクリックすることによるエミュレ
ーションで有効です。したがって、E10A-USBエミュレータのコマンド待ち状態では、RESET
信号はSH7710に入力されません。
【留意事項】
/RESETP、/BREQ、/WAIT 端子が"Low"状態のままユーザプログラムをブレークしないでく
ださい。TIMEOUT エラーが発生します。また、ブレーク中に/WAIT 端子または/BREQ 端子
が"Low"固定状態になると、メモリアクセス時に TIMEOUT エラーが発生します。
(5) ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)
DMACはE10A-USBエミュレータ使用時でも機能しています。転送要求が発生すると、DMA
転送を実行します。
(6) ユーザプログラム実行中のメモリアクセス
ユーザプログラム実行中にメモリウィンドウ等からメモリアクセスした場合、E10A-USBエ
ミュレータ内部でユーザプログラムの実行を一旦停止してメモリアクセスし、その後ユーザ
プログラムを再実行しています。したがって、ユーザプログラムのリアルタイム性はありま
せん。
参考値として、以下の環境でのユーザプログラムの停止時間を示します。
環境
ホストPC :PentiumⅢ 800MHz
SH7710 :CPUクロック 60MHz
JTAGクロック :TCKクロック 10MHz
コマンドラインウインドウから1バイトメモリリードを行った場合、停止時間は約45 msとな
ります。
(7) ユーザプログラムブレーク中のメモリアクセス
E10A-USBエミュレータは、フラッシュメモリ領域に対してダウンロードすることができま
す。(SuperHファミリ用 E10A-USB エミュレータユーザーズマニュアル デバッガ編 「6.22
章 フラッシュメモリへのダウンロード機能」参照)
しかし他のメモリライト操作はRAM領域に対してのみ可能です。したがって、メモリライト、
BREAKPOINT等の設定はRAM領域のみに行ってください。
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