
2. SH7710 ご使用時のソフトウェア仕様
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③ ソフトウェアトレース機能
【留意事項】
本機能はルネサステクノロジ製 SHC/C++コンパイラ(OEM、バンドル販売品を含む)V7.0 より
サポートされます。
特殊な命令を実行した場合に、実行時の PC 値と 1 つの汎用レジスタ内容をトレース取得します。
あらかじめ、C ソース上に Trace(x)関数(x は変数名)を記述し、コンパイル、リンクしてくださ
い。詳細は SHC マニュアルを参照してください。
ロードモジュールを E10A-USB エミュレータにロードし、ソフトウェアトレース機能を有効にして
実行すると、Trace(x)関数を実行した PC 値と、x に対応する汎用レジスタの値と、ソースが表示さ
れます。
ソフトウェアトレース機能を有効にするには、[Trace mode]ページの[AUD function]グループボック
ス中の、[Software trace]チェックボックスにチェックをつけてください。
(2) AUD トレースの注意事項
1. ユーザプログラム実行中にトレース表示をした場合、ニーモニック、オペランド、ソース表
示は行いません。
2. AUD分岐トレースは分岐先/元アドレス出力時に、前回出力した分岐先アドレスとの差分を
出力しています。ウィンドウトレースはアドレス出力時に、前回出力したアドレスとの差分
を出力しています。前回出力したアドレスと上位16ビットが同じであれば下位16ビット、上
位24ビットが同じであれば下位8ビット、上位28ビットが同じであれば下位4ビットのみ出力
します。
E10A-USBエミュレータではこの差分から32ビットアドレスを再生して[Trace]ウィンドウに
表示していますが、32ビットアドレスを表示できない場合があります。この場合は、前の32
ビットアドレス表示からの差分を表示します。
3. 32ビットアドレスを表示できない場合には、ソース行は表示しません。
4. E10A-USBエミュレータでは、AUDトレース表示数削減のため、複数回ループする場合にお
いてはIPのみカウントアップします。
5. E10A-USBエミュレータでは、[Trace]ウインドウの最大トレース表示数は65534行(32767分岐)
となります。
しかしトレースバッファに格納される最大個数は、出力されるAUDトレース情報によって異
なります。したがって常に上記の個数を取得することはできません。
6. [Configuration]ダイアログボックスの[UBC mode]リストボックスで[User]を設定すると、AUD
トレースは取得されません。この場合、[Trace]ウィンドウを終了してください。
7. VIO機能を使用する場合は、AUDのフルトレースモードを使用しないでください。
8. 例外分岐取得時において、完了型例外が発生したとき、例外発生したアドレスの次のアドレ
スが取得されます。
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