
2. SH7710 ご使用時のソフトウェア仕様
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2.2 SH7710
ご使用時のエミュレータ特有機能
SH7710 ご使用時は、起動時にリセット入力が必須です。
SuperHファミリ用 E10A-USB エミュレータユーザーズマニュアル 3.11 章の起動方法はご使用に
なれません。
2.2.1 Break Condition 機能
E10A-USB エミュレータは、Break Condition 1,2,3 の 3 つの Break Condition 条件を設定することが
できます。表 2.3 に Break Condition の条件の内容を示します。
表 2.3 Break Condition の条件
項番
Break Condition
条件 説明
1
アドレスバス条件
(
Address
)
SH7710
のアドレスバスまたはプログラムカウンタの値が一致したときに
ブレークします。
2
データバス条件
(
Data
)
SH7710
のデータバスの値が一致したときにブレークします。
バイト、ワード、ロングアクセスのデータサイズを指定できます。
3
X
バス、
Y
バス条件
(
Address
および
Data
)
X
バス、
Y
バスアドレスバス、データバスのいずれかの値が一致したとき
にブレークします。
4
バスステータス条件
(
Bus State
)
バスステータス条件には、次の
2
つの条件設定があります。
Read/Write
条件:
SH7710
の
RD,RDWR
信号のレベルが指定した条件と一
致したときにブレークします。
Bus State
条件
:
SH7710
の各バスサイクルでの動作状態が指定した条件
と一致したときにブレークします。
指定できるバスの種類には、以下があります。
・
L-bus (CPU-ALL)
CPU
による命令フェッチ、データアクセスを指します。キャッシュにヒッ
トしている場合も含みます。
・
L-bus (CPU-Data)
CPU
によるデータアクセスを指します。キャッシュにヒットしている場合
も含みます。
・
I-bus (CPU.DMA)
キャッシュにヒットしていない場合の
CPU
サイクルと、
DMA
によるデー
タアクセスを指します。
5
内蔵
I/O
ブレーク条件
SH7710
が内蔵
I/O
をアクセスしたときにブレークします。
6
LDTLB
命令ブレーク条件
SH7710
が
LDTLB
命令を実行したときにブレークします。
7
カウント
設定した条件が、指定した回数分成立したときにブレークします。
【留意事項】
X/Y-RAMへのアクセスについて、P0 空間からアクセスした場合は、I-bus 経由となり、P2
空間からアクセスした場合は、L-bus 経由となります。
また、キャッシュフィルサイクルは、I-bus 経由となります。
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