
M306NKT-EPBユーザーズマニュアル 4.ハードウェア仕様
RJJ10J0681-0200 Rev.2.00 2006.10.16
CPU書き換えモードのデバッグに関して:
● M16C/6NグループM16C/6NK, M16C/6NL, M16C/6NM, M16C/6NN, M16C/6N4, M16C/6N5のCPU書き換
えモードデバッグにおいて、ブロック0領域(FF000h~FFFFFh番地)は、フラッシュROMの書き換えを
しないでください。書き換えた場合、エミュレータが制御できなくなります。
● エミュレータデバッガのInitダイアログMCUタブ内で”CPU書き換えを使うプログラムをデバッグす
る”をチェックした場合、以下の機能が使用できません。
①内部ROM領域へのS/Wブレークポイント設定
②内部ROM領域へのCOME実行
● CPU書き換えモード状態で、プログラムを停止しないでください。また、CPU書き換えモードになる
命令をシングルステップしないでください。CPU書き換えモードでは、エミュレータが制御できな
くなります。
● CPU書き換え実行後のデータは、書き換え制御プログラム領域以外でプログラムを停止させ、メモ
リウィンドウなどで参照してください。
次の割り込みベクタはエミュレータシステムが使用するため、リードした場合は期待する値とは異
なるデータが読み出されます。
①BRK命令(FFFE4h~FFFE7h)
②アドレス一致(FFFE8h~FFFEBh)
③シングルステップ(FFFECh~FFFEFh)
④DBC(FFFF4h~FFFF7h)
アドレス一致割り込みに関して:
● ユーザプログラム中でアドレス一致割り込み機能を使用する場合は、エミュレータデバッガのInitダ
イアログMCUタブ内で”アドレス一致割り込みをアドレス一致ブレークに使用する”のチェックを外
してください。これにより、MCU内部RAM領域およびMCU内部ROM領域には、通常のS/Wブレー
クが設定されます。
● アドレス一致割り込みの発生するアドレスにS/Wブレークを設定しないでください。ユーザプログラ
ムが暴走する場合があります。S/WブレークやH/Wブレークは、アドレス一致割り込み処理の先頭に
設定してください。
● アドレス一致割り込みの発生するアドレスをシングルステップ実行した場合、アドレス一致割り込
み処理と割り込みから復帰した最初の命令を実行した後にユーザプログラムが停止します。
00000h, 00001h番地へのアクセスに関して:
● M16C/60シリーズのMCUは、マスカブル割り込みの要求が発生した場合、その情報(割り込み番号と
割り込み要求レベル)が格納されている00000h, 00001h番地をリードし、これによって割り込み要求
ビットをクリアする仕様となっています。したがって、(意図的でなくても) 00000hまたは00001h番
地をリードすると、許可されている中で最も優先度の高い割り込み要因の要求ビットがクリアさ
れ、『割り込み要求が発生しても割り込み処理が行われない』という誤動作が発生します。
本製品は、割り込み処理以外で00000hまたは00001h番地がリードされたことを検出し、PC7501上面
のWARNING LED (黄色)を点灯させます。このLEDが点灯した場合は、ユーザプログラム中に
00000h, 00001h番地への不正なリードアクセスがないかを確認してください。
Page 95 of 104
Comentarios a estos manuales